トラブルシューティング
ネームサーバの設定等やるべき処理が完了したのに、ドメイン名が使えない!そんな時に、主な原因の切り分けに役立つのがnslookupです。 (※最近のWindowsでは標準で入っています。コマンドプロンプトからどうぞ。)

■名前が引けない
(0) 気長に待ちましたか?(^^;。
ネームサーバの反映まで2〜3日かかる場合があります。
(1) レジストラに登録する2つのネームサーバ指定は正しいですか?
nslookupを実行し、
set type=ns
ドメイン名
と入力してください。
C:\>nslookup
Default Server: gw.localnet
Address: 192.168.0.1
> set type=ns
> yourdomainname.com
Server: gw.localnet
Address: 192.168.0.1
yourdomainname.com nameserver = ns1.xx-hosting.com
yourdomainname.com nameserver = ns2.xx-hosting.com
> exit |
2つのネームサーバが正しく表示されていれば、登録されています。(2)へ進んでください。
古いものだったり、Non-existent domain (DNSレコードが見つからない)という結果だった場合は、レジストラに登録した2つのネームサーバ名(ホスティング会社指定のもの)が正しく指定しているか確認してください。また、気長に待ってくださいね。
(2) ネームサーバに登録したゾーン情報※が正しいですか?
※自分でゾーン情報(ホスト名⇔IPの対応情報)を書く必要が無い場合、ホスティングサービスで設定してくれている筈です。
ウェブ用のホスト名がwww.ドメイン名.com、メールがuser@ドメイン名.comと仮定しチェックします。
nslookupを実行し、
server ネームサーバ名
(任意※)
set type=a
www.ドメイン名.com
と入力してください。
※ネームサーバを指定することで、(1)が未完了の段階でもチェックが可能です。
続けて、
set type=mx
ドメイン名.com
と入力してください。
C:\>nslookup
Default Server: gw.localnet
Address: 192.168.0.1
> server ns1.xx-hosting.com
Default Server: ns1.xx-hosting.com
Address: 10.1.2.3
> set type=a
> www.yourdomainname.com
Default Server: ns1.xx-hosting.com
Address: 10.1.2.3
Name: www.yourdomainname.com
Address: 172.16.123.123
> set type=mx
> yourdomainname.com
yourdomainname.com MX preference = 10, mail exchanger = mail.yourdomainname.com
> exit |
ホスト名wwwに対するIPアドレス、mail exchanger (SMTPサーバ)が正しく引けましたらDNS関係は大丈夫です…。
この情報が参照できない場合、ホスティングサービス側が提供するネームサーバの設定が正しくない可能性があります。
(戯言)
特定のDNSサーバを使うとダメ、自分は大丈夫なのに友達に確認してもらうとダメ、といった現象はDNSのキャッシュ機能に拠るものです。ウェブサイトを見るとき、メールを送信するとき、毎回DNSへの問合せが発生しています。この膨大な問合せては輻輳を招くので、以前問合せのあったホスト名はキャッシュに残っている場合があります。基本的には、気長に待ちましょう。。。
せっかちな方のために、ルートサーバから辿るチェック方法を紹介します。
トップレベルドメインから階層順に、NSレコードを問い合わせていきます。
| ネームスペース | 管理しているネームサーバ |
| *. (root) | ルートサーバ |
| *.com. | gTLDサーバ |
| *.yordomain.com. | ホスティング会社のサーバ |
C:\>nslookup
Default Server: gw.localnet
Address: 192.168.0.1
> set type=ns
> .
Server: gw.localnet
Address: 192.168.0.1
Non-authoritative answer:
(root) nameserver = A.ROOT-SERVERS.NET
(root) nameserver = B.ROOT-SERVERS.NET
(root) nameserver = C.ROOT-SERVERS.NET
> server a.root-servers.net
Default Server: a.root-servers.net
Address: 198.41.0.4
> com.
Server: a.root-servers.net
Address: 198.41.0.4
Non-authoritative answer:
com nameserver = A.GTLD-SERVERS.NET
com nameserver = B.GTLD-SERVERS.NET
com nameserver = C.GTLD-SERVERS.NET
A.GTLD-SERVERS.NET AAAA IPv6 address = 2001:503:a83e::2:30
A.GTLD-SERVERS.NET internet address = 192.5.6.30
B.GTLD-SERVERS.NET AAAA IPv6 address = 2001:503:231d::2:30
B.GTLD-SERVERS.NET internet address = 192.33.14.30
C.GTLD-SERVERS.NET internet address = 192.26.92.30
> server a.gtld-servers.net
Default Server: a.gtld-servers.net
Address: 192.5.6.30
> yourdomainname.com.
Server: a.gtld-servers.net
Address: 192.5.6.30
yourdomainname.com nameserver = ns1.xx-hosting.com
yourdomainname.com nameserver = ns2.xx-hosting.com
> exit |
ちなみに、Non-authoritative answer: は、問合せ結果ではなく キャッシュだと言う事を意味します。
■名前は引けるのに、独自ドメインのウェブが使えない
(3) サーバアプリ(httpd)側の設定は正しいですか?
・ウェブブラウザでアクセスし、404ファイルが見つかりません/403アクセス許可がありません−といったエラーが表示される場合は、独自ドメインに限った問題ではありませんが、ただしくHTMLファイル等が転送されていない可能性があります。複数のドメインが管理できるサーバの場合、アップロードするフォルダ(ディレクトリ)が指定されています。ご確認ください。
・共用サーバやホスティング会社のページ・準備中ページが表示される場合は、ホスティングの設定が間違っている可能性があります。
このページが見えていれば問題ありません!が、共用サーバ(バーチャルドメイン)を表示するにはHTTP1.1に対応したブラウザが必要です。
・((1),(2)でホスト名→IPアドレスの変換は正しいと確認できたのに)サーバが見つかりません/ページを表示できません−といったエラーになる場合、なんらかの障害の可能性があります。ウェブサービスが停止していないか、専用サーバであれば設定は適切か、ファイアウォールに引っかかっていないかなども確認してください。
■名前は引けるのに、独自ドメインのメールが使えない!!
(4) サーバアプリ側の設定は正しいですか?
・確実の受信可能なメールアドレスを送信者として、独自ドメインのメールアドレス宛てにテストメールを送信します。暫くして、メーラーデーモン(Mailer Daemon)からエラーメールが届くと思います。
エラーメッセージが、User unknown(ユーザが見つかりません)ならドコかのメールサーバには到達しています。メール用のアカウントが作成されていないなど、設定が間違っている可能性があります。
ただ、全く見知らぬサーバを指定してしまっている場合も無きにしも非ずですので、念のため(1),(2)もおさらいしてください。
・エラーメッセージが、Host unknown(配信先ホストが見つかりません)なら、メールサーバに接続できなかったということです。((1),(2)で正しくmail exchangerが確認できたのに)このエラーになる場合、なんらかの障害の可能性があります。メールサービスが停止していないか、専用サーバであれば設定は適切か、ファイアウォールに引っかかっていないかなども確認してください。
(戯言)
Mailer Daemonからのメールは、たまたまメールサーバが数時間以上停止していた場合にも届きます。メール(SMTP)サーバには再送機能があり、一定時間送信できないと"Returned mail: could not send message for past 4 hours"(4時間送信できませんでした)みたいなエラーが届きます。本文に"Will keep trying until message is 1 week old"(1週間経つまで再試行します)と書かれていれば、この時点では遅配であり配送不可ではありません。
何日試みても送信できない場合、"Returned mail: Cannot send message within 7 days"(7日間経っても送信不可能です)みたいなエラーが届きます。"Message will be deleted from queue"(メッセージはキューから削除されます)これで、初めて送信キューから外され配信不可=断念となります。
設定を直した後で、エラー発生時に送信したテストメールが大量に届くことがありますので、テストは程々に(^^;。
■DNSが未設定のまま、ホスト側の設定をしたい (おまけ)
(X) hostsファイルを使う
DNSの設定反映には少々時間がかかります。
その間にサーバアプリ、ホームページの設定を行いたい場合、hostsファイルを使う方法があります。(Aレコード:ホスト名⇔IPアドレス の代替のみ、MXレコードは代替不可)
hostsファイルは、通常DNSサーバに問い合わせる ホスト名⇔IPアドレス の対応情報を記述したものです。
UNIXなら/etc/hosts、WindowsならC:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts にあります。
※WindowsをインストールしたディレクトリがC:\WINDOWSの場合
127.0.0.1 localhost
172.16.123.123 www.yourdomainname.com
172.16.123.124 blog.yourdomainname.com |
ローカルホストの記述がありますので、それを真似て追記してください。